

人の話を聞いているとき、私はできるだけその人をまとめないようにしています。
まとめてしまうと、話がそこで終わってしまい、蓋をしてしまうことになるからです。
「答えは自分の中にある」と言いますが、まとめないで、感情や思考がそのまま回ってゆけると、
自分の中が少しずつ整理されてゆきます。
カウンセリングとは、その場で答えをあげることではなく、
その人が蓋をあけられる時間を提供することで、そこが始まりになります。
だから、まとめないで感情が回るようにすることが大切なのです。
自分のこともまとめなくていい。
その時には意味がわからなくても、自分が感じたそのままが意識できていれば、それでいい。
形式的に総括しなくてはいけない場合でも、意識の奥深くは、そのまま流してゆく方がいい。
1年後、10年後に「あっ、そうだったんだ」って、つながることもあるし、
一生、解決できないこともあるでしょう。でも、それでいいのです。
自分に与えられた時間は限られているけれど、自分の後にも時は流れてゆくからです。
人は生きてゆくあらゆるステージで絶え間なく変化してゆきます。
あまりきちんと枠を決めてしまうと、
人間的に、そのひとのままで生きることが難しくなってしまいます。
自分の時間の中ですべてを完結させなくていいのです。
未来の世代に引き継いでもらえばいいって思えると、つながれるし、広がってもゆける。
いろいろな思考も自分の中に流せてゆけるし、未来につながる行動も形にしやすくなる。
「まあボチボチね」って言葉が好きで、私はよく使うんですが、
まとめないで、そんなゆるい感じで流れていくのもいいなって思います。